⚡ギックリ腰⚡が教えてくれたこと

暦は先週の5日月曜日に二十四節気の「立夏」を迎えました。
待ちに待った土用明けでした。
土用の間は、
自然界が地中の春の気を腐敗させて、夏の気に再生していくという動きがあるので、
胃腸系の不調が出やすいと言われています。
この土用は、気温差が大きかったり、雨が度々降ったりして
寒邪(冷え)や湿邪(体の重だるさ)が入りやすかったようです。
土用明けの数日後に、何と何と久々に『ギックリ腰』になってしまいました💦
腰は背中側で体の外側になりますが、反対の内側には胃腸がありますね。
また座り仕事が多い人に腰痛持ちが多いと聞きます。
お尻は、東洋医学では胃腸に関係してくる部位だそうで、
ピアノを弾いたり、パソコン作業を一日中続けると、
長時間座っている間、ずっとお尻は圧迫され続けられていますね。
少なからず、土用の影響も受けていたのか~と思った次第です。
他にも腰は、精神的なストレスに弱いとも聞いたことがあります。
確かに色々することがあって、ストレスがなかったかといえばかなりあった気がします。
幾つもの要因が重なってのギックリ腰だったようです。
ですが、気持ちはかなり落ち込みました。

ハクサンボク:
度々行っている公園でも、今までに見たことがない花に出会います。
四季折々色んな花々の美しい姿に
感動します❤


することが多くなると、私たちって気持ち的に焦ってしまいませんか?
あれをしてこれをして、「あっ!これもあった💦ひやぁ~」なんて・・・
そこには、上手く色々なことが進まなかったり、自分の実力の無さを感じたり、
自分にできるのだろうか?果たして間に合うのか?と不安になったり、
決して良い気持ちではありません。

起こることは必然だと言われています。
自分にとって必要なことが起こっているとすれば、
このギックリ腰は何を教えてくれているのでしょう?
今回は、あえてこのことについて考えてみようと思います。

一つ思ったのは、
今までやったことのないことをいくつも抱え、躊躇する自分がいました。
そう、私は初めてコンサートを計画し、その目標に向かって準備を進めています。
ピアノを弾くことだけではなくて、
施設の方や業者さん、多くの方との交渉ややり取りなど驚くくらいの初めて尽くしです。
躊躇といえば聞こえが少しいいですが、
少しずつ手を付けてきたけれど、後回しにしてきたことがありました。
手間がかかり、時間もかかることが予想されて
「嫌だなぁ」と思っていました。
いよいよ向き合う時期になり、
プレッシャーやストレスを強く感じるようになってきていました。
かといって、
止めることは選択肢にはないので、避けては通れない。

”とりあえずやってみよう”
”全力もしくは、ゆっくりでもいいから丁寧にやってみよう”
”後悔しないように、納得できる歩みをしよう”


そう意を決してそのいくつかに手をつけていきました。
初めてのことで、簡単にはいかないことは、それなりに時間を要します。
行きつ戻りつを繰り返し、やり直しをしたり、途方にくれたりしながら・・・
ストレスはかかり続けます。
それでもあきらめずに「もう少しだけ」
とやり続けると少し光が見えてきました。

腰が痛いですから、
ゆっくりしかできませんし、
ゆっくりすると自然に丁寧になっていきます。
ゆっくり丁寧になってくると、
気持ちが落ち着いて、目の前のものがくっきりと見えてきます。
痛みのせいで、いろいろ余計な心配をする暇もなく、
ひとつひとつに膝を突き合わせるかのように向き合う自分がいました。


結果的に分かったことは、
〇焦る気持ちの私をギックリ腰が、
ジタバタするのを止めさせ、開き直らせてくれた。
〇できないことではなく、ちゃんとできることだった。
〇焦ることで、簡単なこともいつの間にか

難しいことや嫌なことに変わってしまっていた。
〇落ち着いて、じっくりと見ることで、
焦って見えてなかったことが見えてきた。


だから、
〇立ち止まって、自分の現在位置を知ること、
〇落ち着いて、じっくり目の前のものを吟味すること
〇そして、達成するために小さな目標にやることを細分化し、
時には、引き返すことも選択肢で持てることが大事。

だと、今の焦る私に必要だと改めて思いました。

今回のことでとても効果的だったのは、
手帳に思ったことを書き出していく
『ジャーナリング』でした。
ジャーナリングは書く瞑想ともいわれます。
ストレスとなるモヤモヤした気持ちや嫌な気持ちがある時、
頭の中でもんもんと考え続けてしまうとグルグル思考に陥ってしまい、
出口はなかなか見つかりません。
ともすれば、
自分ではない外側の環境である物事や誰かを向き合えない理由にしたりもします。

自分の外側の環境に原因を見つけるのではなく、
自分の内側に答えを見つけるために、


感情や思考を圧縮する”文字”というツール(記号)にしてしまうと
記号情報化して、客観視しやすくなります。
記号情報として処理をするので、
「なぜこんなに気持ちがモヤモヤするんだろう?」
「何が嫌なんだろう?」
と書き出していく中で、
ストレスになっている苦しい感情を客観視しやすくなりました。
ジャーナリングで自分自身と向き合いながら、
「もう少し、もう少しだけ」と進んでいくと、
状況が変わったり、その中で見えてくるものがあります。
自分自身の力で一つ一つ解きほぐしていく過程で、
「できた!」「これか!」と実感できると
満足感や達成感を感じながら、自信にもつながっていきます。
そう感じた時に、苦しさはもうありません。

モヤモヤした気持ちや嫌な気持ちを自分の内側に閉じ込めたり、
外側に向けて吐き出したりしようとするエネルギーは結構大きいのです。
そのエネルギーをわざわざ捨てるのはもったいない!
その気持ちの裏側には、自分を成長させる
”気づき(=学び)”のチャンス
が隠れているからです。
モヤモヤした気持ちや嫌な気持ちの苦しさのエネルギーを
『自分の成長』というベクトルに変えることで、
安心して、新しいものへ挑戦するための原動力にすることができると思います。


あなたのモヤモヤや嫌だと感じるストレスには、
どんな気づきや学びが隠されているのでしょうか?

雨上がりのバラ:
うっとりするくらい美しいバラ
雨に当たると色が悪くなるのですが、
雫をまとう姿は物憂げですね🌹