あなたの心の中にある一番○○なことは?☔

6月8日(日)九州北部地方が梅雨入りしました。
梅雨入りの平均日が6月4日ですから、4日遅い梅雨入りになりました。
今年は、入りと同時に活発な梅雨前線が南部に停滞し、降水量が多くなるような予測です。
九州は近年福岡県南部での線状降水帯による大雨で、甚大な被害が出る状況が続いています。
この時期の雨は貴重な恵みの雨ですが、人々の生活が守られ、
大きな被害がでないことを祈るばかりです。
そして、農作物が順調に生育できることを祈りたいですね。

ガクアジサイ:
中心に小さな花が密集し、その周りを装飾花(ガク)が
囲む「額縁咲き」が特徴の日本固有の品種です。

先日あるセミナーに参加した時に、講師の先生から心理学的な質問がありました。

『あなたが今一番欲しいものは何ですか?』

次に
『今あなたが二番目に欲しいものは何ですか?』

みなさん、いかがですか?

講師の先生は、さらに続けて
『では、あなたが自分のことで一番嫌だなと思うことは何ですか?』

さらに続けて、
『そして、あなたが自分のことで二番目に嫌だと思うことは何ですか?』

みなさん、いかがですか?



ヒメツバキ:
九州・奄美大島以南に分布するツバキ科の植物。
5・6月頃にまん丸の蕾を付け、沢山白色の花を咲かせます。

これは簡単な心理学のワークなんですが、
欲しいものに関しても、自分のことで嫌なことに関しても
どちらもポイントは、二番目にあります。
一番目と言って上げたと思いますが、
心理的には二番目に上げたものの方が、
実は本当に欲しいものであり、本当に自分のことで嫌なことなのです。
一番目に上げたことは、どちらかというと自分にとって無難なことが多いようです。
人はどうしても周りを意識してしまうので、
自分を守るために、
周りの印象を良くするようなことを無意識に取り出してくるというのです。
だから、本音は出難いのだけれど、
周りは「あ~そうよね~」という反応をしたりします。
その一番目の反応を踏まえて、二番目はより具体的な内容だったりするようです。

私があげた一番欲しいものは、「安心」
二番目に欲しいものは、「安定した仕事」でした。。
一番目は漠然としていますが、二番目はぐっと具体的になっていますね!
自分のことで嫌なことは、
一番目も二番目も思考で繰り返すクセ(=パターン化されている思考癖)でしたが、
一番目と言いながらも確かに二番目の方が、困っている嫌な癖でした💦

自分のことってよく分かっているつもりでも、
なかなかとっさに出てこないもののように思います。
日常的にジャーナリングをされている方ならば、すぐに出てくるかもしれませんが、
普通、突然質問されてパッと答えるのはなかなか難しいことかと思います。
そうなんです。
自分のことって意外に意識してないかもしれません。

何か出来事が起こった瞬間には、
いろいろな感情や思考が私たちの頭の中ではグルグルと巻き起こっています。
自分にとっていいことであれば、
思い悩んだり、気持ちが暗く重くなることもありませんが、
毎日の生活の中で、不安やストレスを感じると「嫌な気持ち」「不快感」に囚われてしまいます。
でも人の脳は、忘れてしまうという便利な機能を持っています。
「嫌なことがあった日は、早く寝て忘れてしまうようにしています!」
と言われる方が意外と多いなと感じています。
その時は都合よく忘れてしまっても、
似たような状況やシチュエーションが再び訪れた時、
フラッシュバックし、影響したりすることがあります。
この不安やストレスを感じると囚われる「嫌な気持ち」や「不安感」との
付き合い方、解消の仕方にはコツがあります。


脳科学者の中野信子先生がご著書の『脳を整える』の中で、
次のように書かれています。

①不安は生理現象であると捉える。
②解消できなかった不快感は、
「この気持ちはどこからくるものだろう?」と一歩引いた目で見つめ直し、
自分なりにできることを考え行動してみる。
③周りに振り回されることでの自分の不快感は、なるべく減る方向へ進むように、
「自分が気持ちいい、心地いい」を中心にして、周りとのバランスのとり方を決めていく。
④不安に感じるようなことに対して、ある程度の根拠…例えば、
”似たようなことをしたことがある””積み上げてきたことの延長である”などから、
「意外とできるかもしれない」「むしろ得意かもしれない」と脳をだます。
⑤沢山あるものごとに不安やストレスを感じるときは、
やるべきことを書き出し、その中にある「やらなくてもいいこと」を先に取り出すと、
本当に「やるべきこと」だけが残り、集中し成果が出しやすくなる。
⑥「なんとなく嫌な感じがする」という直感からのメッセージは、
軽く扱うのではなく、注意深く見直し活用する。

感じた感情や思ったことは、
フタをしてしまって心の奥底にしまってしまうのではなく、
大事に受け止めることで、自分の意識に上ってきます。
大事に受け止めると、嫌な癖であっても
「こうやって自分を守ってきてくれたんだなぁ」とか
「あっ・・・また出ちゃったね~」と
素直に認められるようになってくると思います。
その良し悪しに関わらず、自分で自分のことを認められるようになってくると、
必要以上に心が揺れなくなってくると思うのです。
すると何かのタイミングで、
嫌だと思っていた癖を変えられるチャンスも訪れることがあったりして、
自分の成長に繋がっていくと思います。


みなさん、いかがでしたか?
梅雨の時期は、湿度が高くなる影響で心も体も重くなってしまいがちです。
重くなったこころのセルフメンテナンスしてみませんか?