例年11月も中ごろになるとグッと寒さが強まってくるイメージです。
11月7日(金)に、暦の上では立冬を迎えました。
今私が住んでいる太宰府は朝晩の冷え込みが少しずつ強くなってきています。
いつもならまだまだ暖房なんて入れないのですが、
今年は体に冷えが入ってくるのを強く感じて、つい入れてしまいます💦
そして、暖かいものが欲しくなる。。
週に数日自宅に仕事のために帰ります。
自宅での時間を有効に使うため、
スープジャーを購入して、太宰府からお弁当を作って持ってきています。
夏の暑い時は考えられなかったですが、今はあったかスープにほっこりしています。
このために、具沢山のスープを作るのが日課になってきました。
コンソメ系、クリームシチュー系、中華系、豚汁、けんちん汁・・・
保温バックの上が空いていることを見つけてからは、
アツアツのおにぎらずをのせておくと、
ほんのり温かなご飯も食べられます。
スープを温めて、
アツアツのまぜご飯をラップでくるんでの形を整えただけのおにぎりなので、
時間もかからず、お財布に優しいし、
体も喜ぶランチをやっと食べられるようになってきました。

ちょっと変わった花びらの菊を見つけました。
菊の花って花弁が上向きなんですが、
横に広がった大輪の花を見つけました!
さて、読書の秋ですから本を読みたいな!
と思って目についたのが、
田中慶子さんという同時通訳をされている方の本でした。
同時通訳なんて聞いたその場で、次々と言語を変換して伝える役割がありますね。
私には到底無理なことなんですが・・・
この田中さんは、依頼された双方の方が気に入られて何度も指名されるような
トップクラスの同時通訳者なんです。
そう。
大事な商談だとかが、田中さんの通訳でとてもスムーズに運び、
通訳する方の気持ちもその場の雰囲気も和らぐからだそうなんです。
田中さんの通訳の特徴は、通訳をする相手の背景や仕事を十分に調べ込んだ上で、
その方が持つ言葉のニュアンスを上手く汲み取りながら通訳を進めることのようです。
私たちが通訳するとなるとたぶん直訳ですよね。。
それを微妙なニュアンスで読み取り、
その方の背景にある言葉に近い表現で英語や日本語に変換されているんです。
本当に凄いなぁと思います。
そういう田中さんは、帰国子女でもありませんし、
英語が得意な学生でもなく、
高校時代は不登校でやっと卒業。
何かを探すように渡ったアメリカでの語学留学で
言葉での意思疎通できない経験で苦しんだり、
その後アメリカの大学に進学したものの勉強で大変苦労されました。
帰国後企業やNPOに就職されるものの転職を繰り返し、
縁あって同時通訳という職に就かれた方です。
苦労の多い経験や体験の豊かさと心遣いが通訳に活かされて、
いるんだなぁと思いました。
後年になって、コーチングの資格も取られて、
通訳の傍ら
英語コミュニケーションをサポートするコーチングをされています。
そんな田中さんは、
”どんな言葉を使うのか、
そして自分をどんな言葉で表現するのか”
を意識するのが大切なことだとおっしゃっています。
そんなエッセンスが詰まったのが、私が出会ったこの本だと思います。

(婦人之友社)
この本には、短い英語のフレーズにちなんだ44編のエッセイがあります。
その中でも
「I’m here!」
というテーマで私は、立ち止まってしまいました。
ここでは、ダイアログ・イン・ザ・ダークでの体験の話から始まります。
初めて聞いたアクティビティの名前です。
これは、
視覚障害を持った「アテンド」と呼ばれるスタッフにガイドしてもらいながら、
照度ゼロの真っ暗闇に入り、
視覚以外の感覚を使ったり、
コミュニケーションを楽しむ様々な体験ができる
(ほとんど内容については紹介がないのですが、
例えば、何かを食べるや鉢に花を植える、夏祭りに行く?
などが体験として上がっていました。)
ソーシャルエンターテイメントプログラムのことだそうです。
全く見えない世界で、
頼りは自分の視覚以外の聴覚・触覚・嗅覚の感覚と
他の人との「言葉のみ」によるコミュニケーション。
世界中でこのダイアログ・イン・ザ・ダークは開催されているようですが、
言語が違っても暗闇の中で一番よく出てくる言葉は共通して、
”I’m here!”(私はここにいます)
なんだそうです。
人は本能的に暗闇を怖いと感じますが、
ダイアログ・イン・ザ・ダークではなぜだか暖かくて安心でき、
「I’m here!」を言いたくなる力があると思われたそうです。
真っ暗な闇の「対話をするための装置」の中にいるからこそ、
相手の身なりも立場も肩書きも関係なく、
「素の自分」が「素の相手」が引き出され、
対等な立場でダイアログ=対話することが可能になるからこそ、
「素の自分」が、ただそこに存在して良いのだと思え、
”I’m here!”と言えることに安心できるのだと。
私たちはりアルな現実の中で、
実家では娘、家庭ではお母さん、妻、嫁、
職場での役割、友人の中の私、〇〇ちゃんのお母さん、お隣の〇〇さん・・・などなど
沢山の役割をを持って生きていますね。
その中で、
相手の表情や仕草、言葉、雰囲気を敏感に読み取りながら、
自分のことよりも相手のことを大事にして
沢山の「やるべきこと」に追われながら精一杯生きています。
仕事や育児、家事など体力を使い果たし余裕もなく毎日ヘトヘトで、
自分のことを考えたり、ケアする暇もなかったりしますよね。
「I’m not here!」=自分がいない状態
に置かれているんですね。
また、「子どもの寂しさ」「大人の寂しさ」について、
古賀史健さんの「さみしい夜にはペンを持て』(ポプラ社)を引用されています。
子どもの寂しさは、ひとりで留守番をして心細いなど、
物理的に一緒にいてくれる人がいない寂しさ。
それに対して大人の寂しさは、
「自分」がそこにいない寂しさで、
物理的に誰かと一緒にいても寂しさを感じる。
むしろ、「自分」の存在を抑えて意識を向けなくてはならない他者と
一緒にいるからこそ感じる寂しさなのかもしれないと言われています。
どんな時にも「自分」は存在していて、たとえ誰も気づいてくれなくても、
自分だけは自分の存在を忘れずに、寄り添ってあげたいと思うのです。
と結ばれています。
「自分の存在」を感じているようで実は感じる余裕すらない
「I’m not here!」な状態は、
個人差はあっても真面目な人ほど誰しもに起こっているのではないかと思います。
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ!」
「あれもこれも、どんだけマルチタスクすればいいんだ!」
「なんだか、私一人休む暇もないじゃない!」
こう思い始めると、もうネガティブスパイラルが回り始めます。
そんな時は、ちょっと一呼吸入れてみましょうか?
誰よりも自分の一番身近にいるのは、”自分”ですね。
目いっぱい色々な役割を必死にこなしている自分に
寄り添って
どんな言葉をかけてあげましょうか?
前々回のブログでも書きましたが、
”肯定的な自分への言葉かけ”がヒントです!
まずは、
「~しないと」「~しなきゃ」に圧迫されている
=I’m not here! 私はここにいない=他人軸
↓ ↓
「~しよう」 「~したい」と自らが決めて動く
=I’m here! 私はここにいる=自分軸
「~しよう」「~したい」とまではいかなくても
「~やってみようかな」「仕方ないなぁ~やってあげようかな」でも
初めはいいと思います。
小さな一歩から、チャレンジして
自分を抱きしめてみませんか?

また寒くなるみたいですね。
お体ご自愛くださいね🍀

