熊本地震のニュースに、胸が痛む思いで過ごしています。
被害に遭われた皆さまが、一日も早く穏やかな日常を取り戻されますよう、
心よりお祈りしています。
今日のブログは、以前から準備していたものです。
少しでも心を落ち着ける時間につながればという思いで、お届けします。
私の教室では、ピアノを始めて1年ほど経った頃に、
「これから弾いてみたい曲はありますか?」
とお尋ねすることがあります。
「仕事のために弾く曲」、「上手くなるための曲」ではなく、
「少し頑張れば弾けそうな曲」でもなく、
その方の支えになったり、
弾いている時間が、
その方にとって心豊かに過ごす時間になったりするような曲を
探していきます。
でも、すぐに見つかるとは限りません。
なかなか見つからないことも多いです。
なぜなら、大人の方は、
「自分には弾けないかもしれない」
と、ご自身で線を引いてしまうことがあるからです。
そしてある日、
「この曲を弾いてみたい」
と思える一曲に出会う時が訪れます。
その曲を聞いたとき、「えっ……この曲?」と、
もしかしたら思われるかもしれません。
なぜなら、
ピアノを始めて少し経った頃のその方にとっては、
「自分が弾けるようになる」とは思ってもいない曲だからです。
印象的なことを話してくださった方がいます。
「始めた頃には、
まさかこんな曲が弾けるようになる自分になれるなんて
思っていませんでした」
この方にとって、
「弾けるようになった」のではなく、
「こんな曲が弾けるようになる自分になった」という、
曲だけではなく、
自分自身に対する見方が変わってきていることが、
大切だと思うのです。
そしてこの後に続いた言葉は、
「この曲、絶対に弾けるようになりたいです。」
でした。
「弾けるようになったから弾きたい。」のではなく、
「弾きたい曲が見つかったから、
弾けるようになりたい。」
と強く思える。
この順番も、とても大切なのかもしれません。
ピアノを始めるきっかけは、人それぞれです。
大人になってから始めるピアノは、ただ曲を弾けるようになることだけが目的ではないのかもしれません。 以前の記事でも、「楽しかったです」という言葉の奥にある、生徒さんの変化について綴っています。
「弾いてみたい」と思って始める人もいれば、
思いがけないきっかけでピアノと向き合うことになる人もいます。
でも、続けていく中で、
いつか自分の心に寄り添ってくれる一曲に出会うことがある。
その曲に出会えたとき、
ピアノは「弾かなければならないもの」から、
「心から弾きたいもの」へと変わっていくのかもしれません。
私は、その方のお隣に座りながら、
一歩一歩の歩みをいつも見守っています。
そして、
「こんな曲が弾けるようになる自分になれるなんて
思っていませんでした。」
そんな言葉を聞かせていただくたびに、
みなさん、自分でも気づかないうちに新しい自分と出会い、
そして、ご自分だけの一曲と歩み始めるのだなあと感じます。
これからも、その瞬間を、
お隣で一緒に喜べたら嬉しいと思います。
西鉄春日原駅、JR春日駅近くで
大人のピアノ初心者の方に向けたレッスンをしています。
「楽譜が読めないけれど弾いてみたい。
そんな方も安心して始められる教室です。」
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