熊本地震の余震が続き、落ち着かない日々を過ごされている方も多いことと思います。
一日も早く、穏やかな時間が戻りますよう、心より願っています。
最近、稲垣えみ子さん著の『老後とピアノ』(ポプラ社)を読みました。
ピアノを始めたことで、
これまで気づかなかった自分の一面に出会っていく姿が描かれていて、
所々で思わず笑ったりしながら楽しく読み、とても興味深く感じました。
「大人の方が、ピアノを弾く」ということは、
ただ曲を演奏できるようになることだけではないのかもしれませんね。
先日のレッスンで、
「知らない自分を発見できました。」と
生徒さんが話してくださったのを聞いて、
私はとても嬉しくなりました。
ピアノを弾いていると、
自分でも気づいていなかったことが見えてくる瞬間があります。
生徒さんが弾かれているのを聴いていると、
その方その方で弾き方や癖があるのを感じます。
ピアノを学ぶ中では、「癖」は直した方がいいものとして捉えられることもあります。
もちろん、弾きやすくするために整えることも大切です。
でも、その前に私は、
その方の中にすでにあるものを大切にしたいと思っています。
なぜなら、
その方がピアノを始めたばかりであっても、
久し振りに再開した方であっても、
そこにはその人だけの「音楽の種」が隠れているかもしれないからです。
そして、
その方の音を聴いていると、
「これは直すだけではなく、
この方らしさとして育てていけるものかもしれない」
と感じることがあります。
その種を一緒に見つけ、大切に育てていくこと。
それが私がレッスンで大切にしていることなのだと思います。
大人のピアノでは、
上手くいかない自分のピアノと向き合うことも多いと思います。
その中で、
レッスンでは、私という「お隣に座る人」から見える景色も加わります。
お隣に座って一緒に眺める景色は、
同じ出来事でも、見る場所が変わると180度違って見えることがあります。
そんな瞬間、目の前に広がる景色がガラリと変わって、
「知らない自分を発見する」こともあると思うのです。
大人になってから始めるピアノは、
上達して弾けるようになる喜びだけではなく、
迷いながらも自分自身と出会っていくという
楽しさも醍醐味なのだと思います。
だからこそ、
生徒さんにも「できるようになること」だけではなく、
その過程で生まれる小さな発見を大切にしてほしいと思っています。
私自身も、ピアノを続ける中で、
まだ知らなかった自分に出会うことがあります。
今でもそれが続いていて、
次はどんな自分に出会えるのだろう、
どんな違った景色が見えてくるんだろうと楽しんでいます。
続けていく先には、
きっと成長した自分や、新しい景色との出会いが待っているのだと思います。
私は変わらずに、
お隣に座って生徒さんとずっと一緒に歩んでいきたいと思います。
生徒さんの言葉から教えていただくことは、私自身もたくさんあります。 以前、「楽しかったです。」という一言から感じたことも、こちらで綴っています。
西鉄春日原駅、JR春日駅近くで
大人のピアノ初心者の方に向けたレッスンをしています。
「楽譜が読めないけれど弾いてみたい。
そんな方も安心して始められる教室です。」
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