『心と心がつながる保育』を目指して


新年あけましておめでとうございます。
年初から驚くような出来事が続いて、
今年はどんな年になるんだろうと不安な気持ちがむくむくと頭をもたげてしまいそうですが、
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
まずは北陸で被災された方々にお見舞い申し上げます。
きっと不安な日々が続いていらっしゃると思いますが、
少しでも早く平穏な日々が戻りますようお祈り申し上げます。

辰年にちなんで、志賀海神社にお詣りしてきました。

年末の冬至前に「ないないブロック」についての投稿をしましたが、
心の中のなかなか乗り越えられない大きな壁や問題をお持ちの方がおられると思います。
今年は、その違和感を感じている自分に「それでいいの?」「このままでいいの?」と問いを投げかけ、
今まで頑なに持ってきた硬い殻を打ち砕き成長する年という意味合いの強い一年になるのではないかと思います。
簡単にはいきそうにない感じや本気度合いを試されている感も否めない感じもします。
もしかしたら、混乱させられてしまうようなことが起こったり、かなり困難さを感じるかもしれません。
そうなると人の心と体は、動かなくなって固まってしまいがちであったりします。

自分がどこに向かいたいのか?どんな未来に自分がいることが安心なのか?

未来の自分が今の自分を作っていくとするならば、大事なのは『こうなりたい!』という強い思い

もっと言えば、変わりたい!と切実に願う揺るぎない思い(=決心)を持つことです

今年は、そう思ったら未来につながる一歩を踏み出せる年!思うだけではなく行動すれば、道は必ず開けていきます!ならば、
「やるなら今でしょ!」という年でもあると言っても良いかもしれません。

年頭に起こったいろいろなことを思っていると暦の話になってしまいましたが、
大きな目標をもってまずは小さな目標に向かい、
一歩一歩自分の納得できる成果を一つ一つ積み上げながら歩んでいきたいと思った次第です。

明けない夜はないし、時を選び目の前に起った問題は解決できるようになった自分の前に現れたのだと思います。
私自身もそうありたいし、同じ感覚をお持ちの方のお手伝いしていきたいと思いを新たにしました。

志賀海神社沖津宮参拝の後、凄い風で体の中の邪気が吹き飛ばされるようでした。


さて、Hanabusa music and coachでは、
2024年も変わらず保育士さんに向けた情報発信を続けていきたいと思います。

保育ピアノを起点とした「つながる保育」

ただピアノが弾けるようになって終わりではなく
「子どもたちの心を育む保育」をテーマに発信していきたいと考えています。

若い頃、先輩保育士から20年後成人した子どもたちの未来を想像しながら、
そこにつながるような保育を作っていきなさい!とよく言われました。

保育に携わる人にとって漠然としている課題ですが、大切なことだと思います。
成人した子どもたちがよりよい未来を創れるような人間性の基盤を育んでいくのが、私たちの仕事だと思います。
これは、ご自身のお子さんにも言えること。

20年後の子どもたちの未来に私たちは何を残せるのか?

と考えた時に一番に思い浮かんだことが、

「人とつながる喜びを感じながら、手をつなぎ一緒に歩んでいけること」

言うまでもなく、一人一人の個人の個性を大切にした上でのつながりを作ることです。
一人一人の子どもに向き合うことなく全体を作り上げることはできません。
日頃日常の中にある出来事は個人の個性に向き合い大切にしながら周りのこどもや大人とのつながり、
そのつながりの中から得られる喜びが人と関わる力であったり、
自分自身の人として生きる力に繋がっていくと考えています。

では、手をつないだ時に感じるものは何でしょうか?

私が感じるのは、「ぬくもり」です。

相手のぬくもりを感じると思います。人間ならではのぬくもり。
その「ぬくもり」は、ホッと安心できるものであったり、
知らず知らずのうちに傷ついた心を癒してくれたり、温かく穏やかにさせてくれたりすると思います。
相手と手をつないだり、体に触れたりするとぬくもりを感じ、
そのぬくもりと共にその人のエネルギーを感じたりもしますね。
言葉にならなくても触れることで伝わるものがあると思っています。

余談ですが、思春期に入った子どもとなかなか上手く話ができなかったり、嚙み合わない時期が私にもありました。関わっている子どもたちだけではなく、我が子にも背中や肩、頭にそっと触れ
「大丈夫!がんばれ~!」と無言の心のメッセージを届けていた時期があります。
そんなこと通じることはないよ!と思われる方もおられると思いますが、私は伝わっていると信じています。
今も誰かと関わるということが日常の中に多くあります。
その時言葉を発することはなくてもそっと体に優しく触れることを心掛けています。

”ふれあい遊び”では、この「ぬくもり」を大事にしていきます!
赤ちゃんの時の母子密着の状態から少しずつ成長と共に外の世界と関りを広げていく子どもたち。
他の子は、自分とは違うからどう関わっていいかもわかりません。
沢山の人と関わる色々な経験を積みながら成長していきます。

保育の中で大きな準備をしなくてもピアノやキーボードさえあれば、
すぐにできるのがリトミック遊びやその中でするふれあい遊びの良いところです。
私は、リトッミック遊びの最後の〆にふれあい遊びをいくつか入れて、
子どもたちがほっこり嬉しい気持ちで満足して終われるように流れを作っていました。

子どもたちから「あ~おもしろかった!」「せんせい、またしようね!」という言葉を聞くと
今日のリトミックも大成功!と私も嬉しくなったものでした。
私のリトミック遊びは未満児さんでも30~40分、以上児さんでは1時間たっぷり楽しんでいました。
やってるうちに面白くていつの間にか時間が経ってしまっていたのです。

実は私もこの時間が大好きで、子どもたちの動きから次のやりたい動きを読み取りつないでいく
無言のやり取りを楽しんでいました。
だからシナリオはありませんし、やる度に季節や子どもたちの気分・興味で
流れはどんどん変わっていくのも面白いものでした。

こうして私の保育は、ピアノが起点となっていました。
30数年間試行錯誤する中で「ぬくもり」を感じながら心と心がつながったと感じる瞬間が、多々ありました。

そんな私の経験を後輩である保育士のみなさん、
保育に携わる方のお役に立てるのではないかと情報発信を始めました。

保育は本に書いてあることがそのまま自分のクラスに当てはまるかと言ったら、
ピッタリ当てはまることなんてまずありません。
それは、それぞれ保育の現場の条件が違うからです。

現場の条件が違う中で何が必要か、何ならうまく使えそうかを
クラスの子どもの年齢や男女の比率、興味関心から探っていきます。
一人で考えるには、途方もない作業になります。
長い経験を持つ私ならば、それぞれの現状に合わせて一緒に考えるという強力なサポートができると考えています。

苦労して保育士になられたけれど、なかなか仕事が面白いと思うことができなかった生徒さんがおられました。
自分が保育士として何をしたい、何を大事にしたいかが明確に分からず、
何を保育の中ですればいいのかもよく分からなかったと振り返っておられます。
その方とお話しする中で感じたのは、

「子どもたちともっとつながりたい!」という思いでした。

そして、「つながる保育」が、その方の目標になりました。

その目標が立ち上がった時点で、目標に向かって一つのベクトルがエネルギーを持ちました。

保育の中で、子どもに向き合い何が必要か一緒に考えながら
ふれあい遊びの曲を中心にレッスンを重ねていたある日、
それまで泣いてばかりで保育活動になかなか馴染めなかった〇〇ちゃんが
笑顔で参加してくれてどんどん姿が変わっていきました!という報告がありました。

そのきっかけとなったふれあい遊びを中心にして、色々な活用法をやっていく中で、
クラス全体がそのふれあい遊びを楽しみ活動を広げていくことができ、
今まで以上に子どもたちから「せんせい、だいすき!」と言ってもらったり、
「先生のクラス、子どもたちがニコニコ笑って楽しそうね~」と先輩の先生から言われたりなどの
嬉しいことが増えたと更に嬉しい報告がありました。

その後その方の口から

「保育士なって、今年が一番楽しいです!!」

という言葉が出てきて、こんなことをしたい!こんな風にしたい!という思いもはっきりと出てくるようになりました。

レッスンの中ではピアノを弾くことが一番目ではありますが、
子どもの反応や様子・先生の困ったこと難しいこともカウンセリングしながら方向を探り、
どのステップならば効果的で難なくクリアしていけるかという所を探しながらサポートしていきます。

その後、実際に保育に落としてみて、上手くいかなかったことはフィードバックしてもらい更に改善していきます。
その過程で、その方ならではのオリジナルな保育が作り上げられていきます。

本に書いてあったことではなく、誰かに教えてもらったそのままを言われたとおりにやっているのでもなく
自分の力で実際につくり上げやり遂げていった経験が、その方の大きな自信になっていったのだと思います。

長いブログになってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございます。

こんな活動をHanabusa music and coachでは提供させていただいています。
もしも興味を感じていただけましたら、お問い合わせフォームからお気軽にあなたの現状をお聞かせください。
きっとお役に立てることと思います。

樹々がすべて葉っぱを落としたこの時期の空の色が好きです。
東から上がってくる太陽に向かって飛行機が飛んでいくこの写真、お気に入りです♡