春におススメ からだと心の処方箋🍀

2月4日に立春を迎え、3月20日に春分を迎えました。
このブログを書いている今日1日の3日後の4月4日には清明を迎えます。
そう!春は、もう半分を過ぎてしまい4月16日からは春土用が始まり夏へと季節は移ろっていきます。

冬は、厳しい寒さの中で自分を守るために内へ内へと色々なものをじっと溜めてきましたが、
春は、内側に貯めてきたエネルギーを外に向けて放ち、芽吹いていきます。
今春は、3月に入って雨や風の強い日が多く気温も低かったこともあり、
自然界では桜の開花もここ数年の中で遅いように感じます。
これは、体の中にも言えることだと思います。
気温も上がってきて身の回りの環境も大なり小なりに変化している中で、
エネルギーの向きが大きく変わったことについていけない、貯まったものを外に上手く放出できない感覚。。
なんだか体の調子がスッキリとしない感じがありませんか?
私も例にもれず、疲れが貯まっているのかなぁ・・・眠いなぁ・・・だるいなぁ・・・
なんて感じています。

やらなきゃ!という呪縛から無理やり何とか動いて、
体感的に地に足がついてないというか気持ちばかりが先走って、
やることの多さにいつの間にか焦りを感じている自分や
感情のふり幅がいつもより大きくなっている自分を発見!💦
こうなると、自律神経のアンバランスだなぁと思います。
たぶん呼吸も浅くなってしまっていると思うので、
戸外の新鮮な空気を深く吸ってゆっくり吐いて(4つ数えながら吸って、8つ数えながらゆっくり吐く)、
乱れた心も一緒に整えたいと思います。

いつも体のお手入れをしてもらっている鍼灸の先生から
菊花(菊の花を乾燥したもの)+陳皮(みかんの皮を乾燥したもの)』の薬膳茶をおススメされました。
香りや味が変わってくるので沢山作らず、コップ2杯分くらいの沸騰したお湯を注いで
香りを楽しみながら飲むと精神的にリラックスしました。
菊花は手に入りにくいかもですから、カモミールでもオススメです。
甘味が欲しい時は、お肌にも良いはちみつで!

これに加えて大事なのは、睡眠です。
春は肝の季節。
肝の機能が修復する時間帯は深夜なのでその前の11時頃までには眠っておくことは、
自律神経を整える上でもお肌の調子を整える上でも効果的だと言われています。
どんなに遅くなっても午前0時には、眠ってみてください。
たっぷり寝たあとスッキリと早起きする!と一日気持ちよく過ごせます。

朝日を受けて咲く”白モクレン”

ここまで体のことについて書いてきましたが、
身体と同じように考えて欲しいのが、あなたの心のこと。

年度末年度初めでバタバタ!
仕事に追われる!恐ろしい量の仕事が降りかかってくる!
新入学、進級、異動や転勤、配置換え、新入社・・・
初めての新しい環境の中に入って、戸惑っている!右も左も分からない!
家族に移動があって新しい環境になった(家族の形態が変わった)!
新生活には、楽しみや期待に加えて不安な気持ちも織り交ざってきます。

ちょっとした、または大きな環境の変化が多かれ少なかれ私たちに降りかかってきます。
これが、不安な感情と結びついて予想以上にストレス要因になります。
ストレスと言えば、悪者に良くされがちです。
このストレスが悪者になる時は、過剰なことが原因です。
ストレスを擁護するために言えば、適度のストレスは私たちに成長をもたらしてくれます。
時としてストレスが過剰になっている時は成長には繋がりにくく、
意外とあれもこれもとすることを抱えている時がほとんどです。
加えて頭の中は、自分の中を整理しないと!と思うくらい散らかっている状況ではありませんか?

ここでおススメをしたいのが、「何をして」「何をしない」かの取捨選択。
是非、紙に書き出してみてください。todoリストみたいな箇条書きで構いません。
書くという活動は、思考活動を理性的に捉えさせ明らかにしてくれます。

社会の中で生きている私たちは、知らず知らずのうちにたくさんの情報の中で
他人や周りの環境に合わせようとして振り回されていることが多いのではないでしょうか?
自分の書いた紙をじっくり見てみましょう。

自分のやるべきことは何か?やらなくてもいいことは何か?と挙げた中から、
やらなくていいことをまず選択して取り除きます。
すると”やるべきこと”に集中できる隙間が空いてきて結果に繋がりやすくなります。

やるべきことも自分でないとできないことか?
それとも誰かと分担したり任せたりすることが出来ることか?で選択することが出来ます。
更にやるべきことに集中できる時間が増えます。
難しいことは細分化して、よりハードルを下げて設定すると
階段を昇るように確実に終わらせていくことが出来ます。

私は自己肯定感がとても低かったので必ずと言っていいほど、
「もしできなかったら・・・」
「もし失敗したら・・・」というような思考回路に陥ってしまっていました。

もし”やるべきこと”に不安を感じているならば、
「もし上手くできたら、こんな感じになる」
「もし成功したら、こんな世界が広がる」という未来の自分のイメージを持ってみましょう!

そう!この見える化の作業をすることで

『自分の脳をだますのです!』

最近よく読んでいる脳科学者 中野信子先生の著書「脳を整える」(プレジデント社)の一文です。
その中で、脳の「ラベリング効果」という言葉があります。
これは他者に対してラベル(レッテル)を貼ると、
その人がラベルどおりの行動をしたり性質をもったりするようになるという理論です。

保育士さんならば
”子どもにこの子は悪い子だと決めつけていると、
そのラベル(レッテル)通りにその子どもは悪い問題行動を起こすようになる”
という話を発達心理学の授業の中で聞いたことがありませんか?それと同じです。

元々は、相手に対してラベリングをすることを意味する言葉ですが、
中野先生はこれを自分に応用することをご提案されています。
「意外とできるかもしれない!」「むしろ得意かもしれない!」と向けてみると気持ちが落ち着き、
落ち着いた状態になることで本来の力を発揮しやすくなることが成功体験に繋がり、
少しずつ自信にもつながっていくと言われています。

自分の中に固定化している考え方の枠を超えていく、
脳の仕組みを逆手に取ったスゴイ逆転の発想だと思います。

過去の私を含めてですが
”自分が出来るとか上手くいくなんて思ってはいけないんじゃないか!?”
と心の底でひっそり思っていませんか?

是非『私、意外と出来るかもしれない!』『むしろ私、得意かもしれない!』
って思い切って声に出してみてください。

私自身の経験をお伝えすると、このように思って行動すると確かに良い結果に結びつくことが多かったと思います。
大きく違うのは、「上手くできなかったらどうしよう」「もし失敗したらどうしよう」と考えて物事に向かった時は、
必ず自分にダメ出しをして厳しく責めていましたね。

「意外と出来るかもしれないし、上手くいくような気がする!」
「失敗しないと思う!むしろ得意かもしれない!」
と思って行動できるようになると、
上手くいかないことや失敗したことがあったとしても未来への前進に繋がることとして捉えられるようになって、
自分の中に感じるダメなネガティブ感情とは結び付きにくくなりました。

気持ちも明るいし、重苦しい気持ちで何かをこなすというより
最近は気持ちが上がるようなプチワクワク感さえも感じます。
こうなると成長に繋がる良いストレス要因に悪いストレス要因も変化していきます。


すぐに完璧にできるなんて目指さなくていいんですよ。
一歩一歩進んでいきましょう❣
勇気をもって踏み出されるあなたの一歩を応援しています❣

最近綺麗に建て替わった警固神社の”枝垂れ桜”