豆まき👹と鬼門方位

私が学んでいる気学では、新年は立春から始まります。
今年は2月3日が立春ですが、1月1日元旦と同じようにその日を境にガラリと変化することはなく、新しい年の気が前後でグラデーションのように徐々に変化していきます。
立春の前日は節分です。
豆には生命力や魔よけの呪力があると考えられてきて、豆をまいて悪い鬼(邪気や災い)を追い出すのは、新年を迎える準備になります。
現在は旧暦ではなく新暦になっていますので、今の時代に合わせて年越しの大祓いと言って追儺の儀式や人型の形代で邪気や災いを祓う所もあります。

節分には、「おには~そと~!」と言いながら豆をまいて鬼を祓い福を招き入れ、歳の数だけの炒り大豆を食べるなどの経験をしてこられた方もいるでしょう。
今は豆まきをすることも少なくなっているのではないでしょうか?
お家で経験できない分、保育園や幼稚園では子どもたちに経験させて欲しい伝統行事の一つです。
保育士をしていた時は、お腹の中にいる泣き虫鬼や怒りんぼ鬼、わがまま鬼をやっつけよう!と子どもたちと話したり、一生懸命作った鬼のお面をつけて豆まきを楽しんでいました。

竈門神社鬼門
子どもじゃないですけど、この口の中を通る時は
ちょっとドキドキします♥

鬼は鬼門の方位からくると信じられていました。
鬼門方位というのは、北東に当たります。
方位は、360度を12等分しここに十二支の子(ね=ねずみ)から順に当てはめられます。
昔はこの十二支に2時間ずつ時間があてられて、〇〇の刻と言われました。
一日の始まりは、11時~1時の子の刻から始まります。その次のさらにその先が丑(牛)の刻、寅(虎)の刻になります。
北東はこの十二支で言えば、丑(牛)と寅(虎)の方位になります。
気づかれた方もいるかと思います!
そう。鬼にはツノがありますね。牛のツノなんです。
そして鬼のパンツは、虎模様。
私たちが思い浮かべる鬼の姿は、ここからきているものと言えます。

昔、京の都を守るために北東方位に鬼門封じの比叡山延暦寺があるとお聞きになったことがあるでしょう。
同じように福岡でも、昔太宰府政庁の鬼門(きもん)封じのために宝満山の竈門神社が創建されました。
1年間恵方詣りで伺っていた竈門神社ですが、昔から大事なお役目を担っていたんですね。
毎年のことですが、立春を迎える前に一年間毎月恵方詣りしてきた神社仏閣に御礼詣りに行き、いただいたお札をお返ししてきます。
今年も先日伺ってみると、除災招福の鬼(おに)門・おたふく門(1月15日(水)~2月2日(日)まで)に迎えていただきました。
ワクワクドキドキしながら私も鬼(おに)門をくぐって災いを祓い参拝し、帰りにはおたふく門をくぐって福を招きました。

鬼門の裏にあるおたふく門:
狛犬の阿も同じように口を開けているみたいです(笑)

鬼は災いを形容する言葉で、災難・ケガ・事故・病気など何か良くないものを思い浮かべますね。
子どもたちと豆まきをするとき、「どんな鬼を追い出したい?」と聞いていましたが、これは自分が嫌だなと思う自分の姿ですよね。
私は、ネガティブな感情・記憶・想い・思い癖などもこの中に入ると思っています。
長い年月自分の中で流すことが出来ずに持ち続けてきたものは、ネガティブであってもある意味ご自身を守ってきたものであります。それを手放すことは、とても苦労が伴うと思います。
これを読んで何か頭にポン!と浮かんできたことがありますか?

もし浮かんだことがあったあなたには、
ご自身の中でもう要らなくなっているものを
新しいステージに進むために流したいタイミングなのかもしれません


実は私にもありました。
それは、
いつも何か新しいことがやってきたり、始める時に必ず浮かんでくる
ネガティブ系の思い癖=思考のクセ です。

もういらないなぁ~って思ったのですが、このままだとまた忘れてしまって抱え込んでしまいそうなので、
紙に書き出して、手帳に貼り付けました!
目標もそうですが、いつも目に触れる所にあると意識しやすくなります。
手帳を開く度に目に入るところに貼ったので、きっとアッ!!と気づかせてくれると思います🍀

是非、豆まきをしたり、神社の鬼門やおたふく門をくぐって
ご自身が持ち続けてきた役目が終わったものを流してみませんか?

この日のお詣りも佳いお天気でした。
一年間ありがとうございました。
お世話になりました。