暦と薬膳のつぶやき②~春分の日を迎えて

春分の日21日(火) 福岡は残念ながらほぼ一日雨模様でした。
春分の日は、昼と夜の長さが同じになる日で、お彼岸の中日になります。
今年は18日~24日が春のお彼岸でした。

国民の休日に関する法律の祝日法に春分の日は、太陽が春分点を通過する瞬間が
「春分」と定義され、春分を含む日のことを「春分日」とし、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。

私はお墓が近くではないので、神社さんにお詣りをしました。
その神社で春の陽気を感じながら、蜜を吸いにきた野鳥たちの囀りを聴いて、沢山植えられている
椿の可愛い花の写真を撮って、自然を感じながらレフレッシュしてきました。

寒かった冬も冬至から少しずつ陽の気が増し、春分の日を境に陰の気よりも陽の気が多くなり、
6月の夏至に向かって盛んになっていきます。
寒い冬の間固まって内側に貯めてきたものが、春の陽気と共に外へと向かって動き始めます。

春は生活の上でも色々な変化が多くなる季節なので、必要でなくなったものを見極めて
整理していく(いわゆる断捨離)、そして新たなものを取り込んでいく作業が必要になってきます。
植物が芽吹き、虫たちや冬眠していた動物が動き始めたりして様々なエネルギーを放ち始めます。
そんな中切り替わりが上手くいかない体には、花粉症などのアレルギー症状、胃腸の不調、睡眠障害
などの症状がでて悩まされている方も多いと思います。
春の陽気は、頭頂に向かって上に上がる傾向があるので、精神的に不安定になったり、頭痛や目に関する
症状が出る方もいるかもしれません。

お仕事が年度末を迎えられる方は、オーバーワーク気味ではありませんか?
仕事の交通整理、優先順位つけも大事ですが、
仕事の分担の見直しややらないことを選ぶのも時には必要です。
仕事から離れてリラックスできる夜時間を是非持ってくださいね。
頑張っているご自分をいたわってあげてください。よく言われるマインドフルネスな時間です。
好きな香りのアロマオイルやキャンドルは、気を全身に巡らせてくれます。


こういう私も少し前、久しぶりに体調を崩してしまい、漢方薬のお世話になりました。
そこで気を付けたのは、
①胃腸を守る、整える
②軽い運動で気血の巡りを良くする
③リラックスタイムを作る
④深い呼吸を意識したり、深呼吸する
⑤しっかり睡眠を取る        です。

心と体はつながっているので、体をいたわることで精神的な安定を保つことにもつながります。
意外と効果的なのは、お部屋の片づけです。家は、心を映す鏡と言われます。
片付いたお部屋で穏やかにまったりと過ごしたいですね。

片付けつながりでついでに薬膳のお話も…♡
春は”体の片づけ=デトックスの時期”でもあると思います。

菜の花、春キャベツ、アスパラガス、グリーンピースや空豆などの豆類、新玉ねぎ、筍などなど・・・
たくさん春野菜も出始めましたから、旬の野菜を中心にしっかり摂っていきたいですね。

体の気血を補ってくれたり、巡らせたり、
熱を取ってくれたり、
体に貯まった水分や毒素を排出してくれたり・・・
色々な効能があります。
自分の口から取り込まれる食べ物によって、自分の体は作られているんだ!
と強く感じるこの頃です。なので、できる時には体をいたわりながら、作るのを楽しみながら・・・
新ワカメ、釜揚げシラス、ホタルイカなども野菜と合わせていろんな味付けで楽しんでいます。
筍の炊き込みご飯やピースご飯もそろそろつくりたいなぁ~と思います。