ピアノに向かうとき、
「ちゃんと弾かなくっちゃ」と思うことはありませんか。
レッスンの中で、
ある生徒さんがふと、こんなふうにおっしゃいました。
「ちゃんと弾こうとすると、
必ず間違って止まってしまうんです。」
音符を楽譜通りに間違えないように、
止まってしまわないように。
保育に携わる方なら
子どもが気持ちよく歌えるように、
保護者や他の先生にも心地よく聴いてもらえるように
”ちゃんと弾きたい”
でも、頑張れば頑張るほど…
ちゃんと弾くことから遠く離れていってしまう。
どうしたらいいのだろう?
と迷ってしまうこともあるかもしれません。
前回の記事では、
「鍵盤に向かうときの気持ち」についてお話ししました。
今回はそこからもう一歩進んで、
「ちゃんと弾こうとしないとき」に、
どんな変化が生まれてくるのかを、
少しだけ具体的にお伝えしたいと思います🌿
※ピンクの文字はクリックできます(関連記事へ移動します)
ピアノを弾くとき 大人の方は、
間違いたくない、
楽譜通りにちゃんと弾きたい
と思われる方が多いように感じます。
楽譜通りに弾けなくてつまづいてしまうと、
「あぁ~…」という声とため息と共に、
止まって弾きなおしされるのをよくお見かけします。
つまづいてしまうことに、
いつしか気持ちも暗くなってしまうかもしれません。
ずっと昔の話なんですが、
私が、数十年前に師匠の門を叩いた
最初のレッスンのことを思い出します。
その当時の私も「ちゃんと弾かないと!」と
思いながらレッスンを受けていました。
間違っては止まり、弾きなおしをしていた私に、
師匠は、
「いちいち止まらずに弾いてごらん。
間違ってもいいから。
間違ってもそこは気にせずに、
次へ次へと先に進んでごらん。」
と言われました。
(心の声)えっ…止まらずにその先を弾く!?そんな難しい…
弾きなおして、ちゃんと楽譜通りに弾くのが
当たり前だった私は、
そのままにして弾き続けることなんて無理だと思いました。
それでも、
”止まらずに弾きなさい”という師匠の声に、
その日から今日まで、止まらずに弾くことを続けられています。
ちゃんと弾けるように・・・
そう思うほどに、
一つ一つの音に意識が向いて、
気になる所に無意識に止まってしまいます。
気がつくと、
音の流れやその曲全体が
見えにくくなってしまうことがあります。
以前の記事でも少し触れましたが、
音は一つ一つではなく、流れの中でつながっています。
間違っても止まらずに弾くことは、
音が次々とつながり合っていくのを感じたり、
「一曲を通す」という曲全体に向かった意識と流れを作っていきます。
ここに意識が向いてくると、
外側に向いている意識は、少しずつ内側に向かい始め、
その方の奏でる世界が広がっていきます。
昔「ちゃんと弾かないと!」と思っていた私に、
師匠は、最初に基本になるこのことを
教えてくれたのだと思っています。
私もレッスンでは、このことを大事にしています。
とはいっても、
うまく弾けないところや
苦手でいつも引っ掛かるところ、
間違うところは、
そのままにはせずに
部分練習をしていきます。
レッスンで、弾けるようになるコツを知ると
スルッと弾けることもあります。
部分練習ができたら、
止まらずに通して弾くという練習もしていきます。
🍃1日1回通して弾くだけでもいい
🍃ゆっくりでもいい
🍃とにかく止まらない
ご自分にとっての高くないハードル設定にするのが、
続けられるコツだと思っています。
すると
この小さな積み重ねの中で、あるとき
🌿音が“点”から“流れ”に変わり始め、
🌿音の響きの重なりとして音楽を感じられる瞬間が増え、
奏でる心地よさを感じることができ、
🌿結果として上達も早くなってくるように思います。
一つ一つの音を正しく弾きこむことも大切ですが、
それ以上に、
曲全体の意識を持ち、
その中で音の流れを感じることが
ピアノを奏でる心地よさにつながっていきます。
もし練習の中で迷ったときは、
「止まらずに最後まで弾いてみる」
そんな時間を、ほんの少しだけでも作ってみてください。
ピアノを続けていく中でのヒントについては、
こちらの記事でもお話ししています。
大人のピアノが続く人に共通点|無理なく楽しむ5つのヒント🍃
この積み重ねが、
自然と“続いていく感覚”を育んでくれるように思います。
西鉄春日原駅、JR春日駅近くで
大人のピアノ初心者の方に向けたレッスンをしています。
「楽譜が読めないけれど弾いてみたい。
そんな方も安心して始められる教室です。」
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