園でピアノを担当することになって、本番で
「頭が真っ白になって、弾けなくなってしまいました。」
と落ち込んだ表情で報告してくれたり、
同僚に「間違えないで弾いて欲しかった。」と言われ、
ショックを受けている生徒さんの姿を見ることがあります。
本番に備えて練習をくり返し、臨んでいたことでしょう。
それでも、
”すごく緊張してしまうんです。”
みなさんの口から、同じ言葉が聞かれます。
悔しかったですね。
どうにも越えられないような壁を感じたかもしれません。
実は、私自身もすごく緊張するんです。
保育士時代もそうでしたが、
発表会、師匠のレッスン、コンサート…
手が震えて気が遠くなりそうな緊張。
そんな私もどうにかこの緊張を
自分の味方につけたいと思っています。
”自分スイッチの入れ方”
難しいけれど、どこかにあるんじゃないかと思っています。
生徒さんのレッスンの中で、
「こんな自分に初めて出会いました。」
とおっしゃることがあります。
いつもと同じようにしていて、
ふと「あれ?なにかちがう…」と感じる瞬間があります。
それをそのままに受け止めていくと、
いままでとは違う自分の姿に出会っていることに気づかれたりします。
レッスンでは、
生徒さん自身がまだ気づいていないところを、
私は少し違う方向から見て、
「こんなところがありますよ」とお伝えしたいと思っています。
その中に
”自分スイッチの入れ方”のヒントがあるかもしれません。
ピアノと向き合う中で、知らなかった自分に出会うことがあります。 以前、そんな出来事について書いたことがあります。
そういえば、先日3歳の女の子が教室に遊びにきました。
まず、家の入口で「嫌だ。行かない。」
ピアノ室にも「入らない。」
と言いながら、ママが入ると中に入るもピッタリくっついて離れない。
ふと見ると、ママが心配で緊張している。
それをその子は、敏感に感じているようでした。
私とママが和やかに話しているのを最初は見ていたのが、
ママのそばを離れて、
そっとピアノに触ったり、
見えるように置いていたカスタネットやすず、タンバリンを
手に取ったり、音を出してみたりし始めました。
それを見て、園で歌う歌をピアノで弾いてあげると
音に合わせて楽器を鳴らして楽しみ始めました。
むちゃくちゃに触ってただ音を出していたのが、
一音一音に違いを感じたり、同じ音を見つけたりすると
パッと表情が変わりました。
そして2時間後、「帰らない。ママだけ帰って。」と言う女の子。(笑)
その子の姿を見ていると、
ママの安心感を感じ取って
初めての場所やピアノに対する「怖い」が
「好奇心や興味」へと移り、
見えている景色が変わっていくのを感じました。
私は、長い間こんなふうに子どもと関わる保育士をしていたんだなぁ…
と感じた時間でした。
これが、今の私の原点だったと思います。
緊張ってなんだろうと考えてみると
「ストレス」という言葉が浮かんできます。
一般的にストレスといえば、
良くないもので、できればなくしたいもの
というような感覚があります。
本当に、ストレスって良くないものなのでしょうか?
そんな疑問が湧いてきます。
適度なストレスが、人の成長にはなくてはならない。
という話を聞いたことがあります。
ストレスによる緊張も見方を変えると
何かちがった姿を見せてくれるのではないかな?
ストレスと仲良くする方法はないのかな?
と思うのです。
小さな女の子のことを考えると、
初めは「怖い」という感情がこころに大きく影を落としていました。
その怖いという感情はなくなってはいないのに、
いつの間にか面白い、楽しいという感情が生まれてきました。
自然とちがう景色を見つけていきました。
私たちの中には、切り換えができる
”自分スイッチ”が、
どこかにあるような気がします。
でも、まだ見つかっていません。
その”自分スイッチ”を探りながら、
また歩んでいきたいと思います。
西鉄春日原駅、JR春日駅近くで
大人のピアノ初心者の方に向けたレッスンをしています。
「楽譜が読めないけれど弾いてみたい。
そんな方も安心して始められる教室です。」
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